明治を代表する作曲家の滝廉太郎は24歳という短い生涯のなかで、誰もが知っている童謡や唱歌の代表曲を残した人です。
”はるのうららの〜♪”で始まる曲や”はるこうろうの〜♪”など「花」や「荒城の月」などは春先にぴったりの曲です。
滝廉太郎は、明治から西洋音楽が多く取り入れらるようなった中で、いち早く日本独特の歌曲作りを目指して「ヨナ抜き音階」(ヨナ抜き音階=当時は音階を「ヒフミヨイムナ」と呼び、その「ヨ」と「ナ」を抜いたもの。
今の音階でいえばファとシを抜いた「ドレミソラド」のこと)で曲作りをしたといわれています。
日本人の琴線に触れるような悲しい切なさを表現するメロディは、大正琴特有の音色との相性も良く、今なお大正琴でも多く弾かれていますね。
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