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平成23年9月30日(金) 福祉協議会視覚障がい者ボランティアグループ様より、毎年行っている交流会で大正琴を弾く体験をしてみたいというご相談を頂きました。視覚障がいのハンディキャップをお持ちの方々ですが音を体験することは大変喜ばれ、大正琴については以前から興味を持たれており、歴史についても調べておられるとのこと。また年輩の方にとって大正琴はとても馴染みやすい音なのでというご依頼でした。大正琴に携わる私達にとっても皆さまに大正琴をより親しんで頂ける良い機会になればと思いご協力をさせて頂くことになりました。
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ボランティアグループの皆さんと会員の方々合わせて20名程の皆さまにご訪問頂き大正琴ふれあい交流会を開催致しました。
予定時間より少し早く大型バスでご到着!ボランティアの方々のリードで会場となるナルダン楽器の二階にありますお教室へと速やかに移動されました。
皆さまとても今回の交流会を楽しみにお待ち頂いていたようで道中のバスの中でも大正琴の話題で盛り上がっておられたそうです。
まずは大正琴がもうすぐ100年を迎える名古屋生まれの伝統楽器であることをご紹介させて頂いたあとで、大正琴の歴史について詳しくビデオをご覧頂きました。
ボランティアの方々が丁寧に映像の様子を副音声で解説されるのを熱心に耳を傾けられる皆さまでした。
そこで大正琴の誕生秘話や歴史についてお聴き頂いたところで簡単なクイズにも何問かチャレンジしてもらいました。実は大正琴の生みの親である森田吾郎さんのことについては事前に調べられていたので、本名ではない名前の由来エピソードについて、少しマニアックなクイズを出題すると・・・何と旅館の屋号というユニークな答えにも積極的にお応え頂きました! |
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和気あいあいとした雰囲気の中で、いよいよ皆さまお待ちかねの大正琴体験に挑戦。
まずは今回チャレンジして頂く課題曲”ゆうやけこやけ”を模範演奏して聴いて頂きました。
その後、順番に基本練習を指導。まずは右手の使い方と左手の使い方を解説。
日頃から点字をされているので皆さん指先をとても器用に動かされます。
またボランティアさんが上手に介助してくださりながら鍵盤ボタンの位置を辿って大正琴の音色を一音一音弾いていただきます。
続いて課題曲にも挑戦。少しずつメロディが繋がっていくことを楽しんで頂きました。皆さん”ゆうやけ、こやけで、ひがくれて〜”と歌を口ずさみながら、音を確かめるように指先を動かしておられたのが印象的でした。
中には「鍵盤ボタンの位置を憶えてしまえば何とか弾けそうですね。」とおっしゃるかたもいらっしゃって、視覚的ハンディキャップを感じさせないほど聴覚や触覚の感性が良いことに驚きました。そのほか「ボタンにボッチがついていれば、より位置がわかりやすい」という方などとても参考になるご意見も伺うことが出来ました。
最後に皆さんと課題曲の合奏にも挑戦♪皆さん諦めずに最後まで熱心にチャレンジしてくださった成果があり、きれいな音色の”ゆうやけこやけ”が会場に響きわたり皆さんと拍手喝采!!
大正琴初体験を楽しんで頂きました。 |
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そして今回のふれあい交流会では音楽好きのボランティアさんの中にハーモニカ演奏をされる方々がいらっしゃって、何とサプライズでハーモニカーをお持ち頂いたのです!そこでどちらもノスタルジックな音色を奏でる楽器ですし、皆さんとご一緒に大正琴とハーモニカによるセッションをやってみては面白いのではないでしょうか・・・ということになり即興でセッションを行うことになりました。
まさにぶっつけ本番!「一体どうなるでしょう・・」と思いましたが、気持ちはどこかワクワクしていました。先程までチャレンジして頂いていた”ゆうやけこやけ”を今度は皆さん曲に合わせて大きな歌声で応援!
大正琴とハーモニカーの音色と皆さんの歌声が融合してとても素敵なコラボ演奏となりました♪ |
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今回、短い時間ではありましたが皆さんが一体となって音楽の楽しさを体感して頂けたことは嬉しい限りです。また体験についてはきちんとした指使いなどは難しいと思われる点もございましたが何よりも実際に楽器に触れて頂くことで「子供の頃に弾いた想い出があり懐かしく思いました」「皆さんと楽しい時間を過ごせた」と大正琴の面白さを味わって頂くことができました。
ご参加頂いた皆さんは生き生きと活動的で人一倍音楽を耳にすることを楽しまれ、大正琴文化についてもより身近に親しんで頂くことができました。 |
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最後は皆さんとご一緒に笑顔で記念撮影!
この大正琴ふれあい交流会を通して大正琴は世代もハンディキャップも越えて楽しんで頂くことが出来る楽器だということをまた新たに実感致しました。
ご参加ご協力頂きました皆様ありがとうございました。 |
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>> 大正琴体験レポート |
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