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2013年11月16日(土)小春日和の穏やかな週末。
澄音会は大正モダン建築な洋館で知られる、文化のみち二葉館(日本初の女優・川上貞奴邸)にて「大正琴今昔物語」と題しまして昭和歌謡を中心に江戸から平成までの流行歌を大正琴の生の音色でお届けしました。
今回の演奏会は11月始めから約1ヶ月間にわたってまちなかで伝統芸が演じられる名古屋初・和の伝統芸能祭イベント”やっとかめ文化祭”のひとつ。名古屋発祥文化を中心に披露されるなかで澄音会が大正琴を披露することになりました。 |
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会場となった二葉館は2008年ふたばの日に記念演奏会を行って以来約五年ぶり。
大正時代に贅を尽くして建てられた和洋折衷の建物は国の文化財にも指定されており大広間の色鮮やかなステンドグラスはひときわ華やか。まるでタイムスリップしたような”大正ロマン”の雰囲気が漂う中での演奏会でした。 |
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午後1時より開演。オープニングは邦楽曲”元禄花見踊り”を披露。花見風景を描いた華やかな一曲は会場の雰囲気にもピッタリ。
艶やかな薄紫の衣装、着物姿での登場に会場から大きな拍手がわきました。
続いて昭和歌謡を代表する田端義夫さんと古賀政男さんの名曲を披露。会場のどこからともなく歌声が聞こえてきてアットホームな雰囲気に。そして以前もふたばの日記念演奏会でご一緒して頂いた二胡奏者の熊澤幸一さんをゲストに迎え大正琴と二胡のコラボレーションを再演。澄んだ音色のハーモニーの重なりが会場中に響きわたっていました。
さて前半ステージを終えたところで、大正琴文化についてクイズを出題しながら解説をしていきました。
名古屋発祥の大正琴はいつ、どこで、何をヒントに作られ誕生した伝統楽器なのでしょうか・・?次々と出される問題に皆さんも楽しそうに答えていきます。また大正琴のほかに大正と名の付くものは?のクイズには・・大正デモクラシー、大正製薬、大正エビ、なんていうユニークな答えも飛び出して和やかな雰囲気に包まれていました。 |
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続いて後半ステージへ。今年「全国子ども大正琴コンクール」で優秀賞を受賞した”澄音キッズ”のふたりが大正ロマン風ハイカラ袴姿で登場。
会場からは「お若い方もいらっしゃるのね~!」とお声が掛かるなか、コンクール受賞曲・端唄より「春雨」を披露しました。梅と鶯のささやきを本手と替手の掛け合いで表現。会場から大きな拍手をいただきました。実は客席とかなり至近距離だったため「コンクール時よりも緊張してしまった」そうなのです。
そしてふたたび二胡にも加わっていただき、チャイナメロディと呼ばれた名曲”蘇州夜曲”を中国の民族楽器二胡と日本の伝統楽器大正琴と歌声で異国情緒たっぷりのコラボレーション。続いて平成アニメ界の名曲”もののけ姫”を流れるようなトレモロの響きで披露しました。ライブ感溢れる演奏に会場の皆様もじっくりと聴き入っておられました。 |
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さて「大正琴今昔物語」と題してお届けした大正琴演奏会の最後は、二葉館の川上貞奴さん縁の一曲をご披露しました。
貞奴さんがパリ万博で成功をおさめ、当時のフランス大統領の園遊会に招かれ披露したことがきっかけで「マダム貞奴」として世界で知られることになった一曲が”娘道成寺”今回は大正琴の生の音色を披露。最後は一糸乱れぬ華やかな演奏で締めくくらせて頂きました。
100年以上も前に日本の伝統文化が西洋の人々に認められるきっかけになったともいえる一曲。演じた貞奴さんが名古屋で暮らした二葉館で100年以上前に名古屋で誕生した大正琴でご披露させていただいたことも何かのご縁だったかもしれません。
名古屋には大正琴をはじめ、まだまだたくさんの素晴らしい伝統芸能があります。「やっとかめ文化祭」でその奥深さを体験していただけると嬉しいです。
ご来場頂きました皆様ありがとうございました。出演者の皆さん、ご協力頂きましたスタッフの皆さんありがとうございました。 |
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【ご来場の皆様より演奏会のご感想をいただきました】 |
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久しぶりに日本文化に触れた気がします。ひとり旅の途中、ふらりと寄ってみましたがとても素敵な時間をありがとう。 |
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春雨は小学生の頃日舞の初歩で踊った曲です。懐かしく思い出して嬉しく感じました。 |
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懐かしい音色に心癒された。 |
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大正琴と二胡の音色の重なりがとてもきれいでした。もののけ姫きれいでした。私も演奏してみたくなりました。 |
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偶然にも良い音色に出会えて幸運でした。 |
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広報なごやを見て子供にいろいろな楽器に触れさせたくて来ました。楽器の紹介とても詳しくて良かったです。 |
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歴史ある二葉館で大正琴を聴けて有意義な時間を過ごせました。老若男女楽しんでいて良かったと思います。 |
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衣装もこの会館に合っていて心地良い時間を過ごせました。 |
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良い音色で気持ちよく聴かせて頂きました。お若い娘さんがいらしてびっくりしました。 |
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