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2012年11月23日(祝) 「新吟詠の旅」詩吟公演にて大正琴特別演奏

平成24年11月23日(祝)名古屋丸の内東建ホールにて、少壮吟士・長岡千秋家元吟道五十年記念公演「伝統と新吟詠を吟ず」と題して開催されました詩吟公演に、澄音会が大正琴演奏で特別出演させて頂きました。

この度初めて詩吟と大正琴生演奏という新しいコラボレーションに挑戦した舞台。伝統ある芸能の世界を堪能していただけるよう、詩吟公演では「藝どころ名古屋」ならではの華やかな日本舞踊の舞や筑前琵琶などの共演もあり見所満載の舞台となりました。
第一部は「伝統吟詠の旅」と題して歴史を辿りながらご当地に地に因んだ吟が詠われ、第二部では「新吟詠の旅」と題して大正琴や日本舞踊とのコラボレーションや斬新な歌謡吟が詠われる二部構成でのプログラムで行われました。

特別演奏で出演の澄音会は第二部のオープニングでの登場となりました。

会場となった東建ホールは名古屋の”丸の内”名古屋城から中区栄にかかるオフィス街にあり、近代的な佇まいの中に一歩足を踏み入れるとそこには伝統的な世界が広がっていました。
今回は朝から出演者全員が揃って顔合わせをした後、進行打ち合わせ、それぞれ舞台リハーサルを行いました。
照明や音響、スライド投影タイミングなど細かくチェックしていきます。
リハーサル中は出演者もリラックスムードでしたが、楽屋で衣装に着替え開演時間が近づいてくると徐々に緊張感も高まっていきました。

いよいよ午後2時より開演した詩吟舞台の始まり!満員御礼のお客様で埋め尽くされ上演を楽しみにされている皆様。
まずオープニングは「関ヶ原」 伝統吟詠の旅と題して詠われていきます。続いて「名古屋城」 ご当地に因んだ歴史を辿る吟詠を朗々と詠いあげられ伸びやかな声が会場中に響きわたっていきました。

第一部での特別出演は筑前琵琶松平家元の演奏が披露されました。詩吟といえば尺八演奏が多いようですが、琵琶との縁も深く、大正から昭和にかけて琵琶の演奏家が詩吟でも活躍をされ、現在の開祖ともなっているようです。
目にも鮮やかな筑前琵琶の奏でる幻想的な響きを生で聴き、音色の深さと迫力に会場の方々も惹き込まれていました。

そして第一部最後の特別出演は日本舞踊内田流三代目継承者家元の舞と吟詠の共演で「祇園町」が披露されました。
舞台上にはまるで花が咲いたように艶やかな舞が美しく、吟との調和が会場内をうっとりと魅了していました。
一部の演目の幕がおり、休憩をはさんでいよいよ第二部の幕開けです。
第二部のオープニングは澄音会の大正琴特別演奏からスタート。
まずは、大正琴誕生100年を記念してスライドにて大正琴誕生秘話や一大ブームとなった流れなど解説のあと、出演者の名前が呼び上げられ、”第二幕の旅の始まりは、九弦大正琴を使って澄んだ生の音色を奏でる澄音会の皆さんによる「越後獅子」からお聴き下さい”のナレーションで幕開けとなりました。

演奏曲「越後獅子」にちなみ衣装にも獅子が描かれた法被姿で登場し、九弦琴で奏でる奥深い邦楽曲の澄んだ音色は澄音会の真骨頂ともいうべき演奏を熱演。ご来場の皆さまより大きな拍手を頂きました。

続いては長岡家元との特別共演。ご当地名古屋城下にちなみ”古城”を選曲され、大正琴演奏にあわせて吟詠披露。
大正琴の生演奏に合わせて吟を詠われることは長岡家元も初のこととおっしゃっていましたが、お互いの魅力を引き出すように生声と大正琴の生音が調和をしていきます。朗々と歌いあげる新吟詠の魅力を大正琴の音色が一層華やかに演出しているようでした。
長岡家元とご一緒に吟詠に合わせて演奏するという初共演でしたが、出演者も歌声に聴き惚れるように楽しい演奏をさせて頂くことが出来ました。素敵なご縁を頂き誠にありがとうございます。

そしてフィナーレは内田流家元の日本舞踊と吟詠の華やかな共演。静寂の中を鼓と笛の音が響き、そこへ「静御前」に扮した内田流家元が登場。伝統的優美な舞と伸びやかな詠声の響きが融合した芸術的な世界へ。
まさに「藝どころ名古屋」ならではの素晴らしい舞台が繰り広げられました。

この度は伝統と芸術の世界に生でふれさせて頂く良い機会を頂き誠にありがとうございました。
ご来場頂きました皆様も誠にありがとうございました。

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