|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
名古屋城の麓にある四間道・那古野界隈は昔ながらの城下町。 歴史的史跡や名古屋特有の「屋根神様」がある懐かしい街並み、レトロな「蔵」などが建ち並ぶ一角などもあり、 現在ではその蔵を再利用したギャラリースペースやカフェなども点在して散策も楽しいエリアです。 その歴史ある街の魅力を更に紹介しようと、街歩きイベントが開催されました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
人力車にのった花嫁が街を練り歩く伝統的な”名古屋嫁入り道中”や名古屋ならではの風習で新婦がお近所様にふるまう”菓子まき”も再現されるなど、あちらこちらで催しも行われ多くの人で賑わっていました。 そこで四間道や那古野界隈は地元エリアでもある澄音会は、一足先に華やかなお花見シーズンに先駆けてレトロな雰囲気の漂う土壁の蔵ギャラリーにて誕生から100年を迎える名古屋生まれの大正琴の魅力をご紹介。 ”伝統ある街並みで伝統ある音色のコラボレーション”と題して大正琴ミニコンサートを開催しました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
今回はレトロな街並みの雰囲気を意識して、メンバーも着物&袴姿で登場!大正ロマン風ハイカラ姿で揃えてみました。 ご来場のお客様からも「春らしい華やかな着物姿で素敵ですね。」とお声を掛けて頂きました。 さて午後1時より、今回の街歩きイベントの主催者より「この伝統的な街並みを多くの人に知ってもらい、その魅力を再発見してもらえれば」というお話のあと、いよいよ土壁の蔵・四間道ギャラリーにて大正琴ミニコンサートの始まりです。 まずは簡単に大正琴の歴史をご紹介。蔵や商家が建ち並ぶ四間道は300年以上の歴史ある街並みですが、 大正琴も大正元年の誕生から今年がちょうど100年を迎える歴史ある楽器であることや地元名古屋でタイプライターをヒントに発案された楽器だと云うことなどを解説。ご来場者の1割程の方がご存じだった事は嬉しかったです。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
さて”伝統ある街並みと音色のコラボレーション”と題して、大正〜平成までの100年間でそれぞれの時代を代表する流行歌などをセレクトしてお届けした澄音会の大正琴ミニコンサート。 最初にお届けしたのは「荒城の月」や「さくらさくら」など誰でもご存じの春の代表曲♪そして邦楽曲・長唄から「元禄花見踊り」この季節の歌舞伎舞台でも登場することが多い花見演目のひとつを、大正琴のアコースティックな音色にのせてお聴き頂きました。 その昔、四間道界隈は芸者街でもあったようで、芸者さんや半玉さん(芸者のたまご)で賑わっていた街並みの名残が一角にあります。そんな半玉さんの間では好んで弾れていたと云う大正琴。長屋続きの格子戸の向こうから三味線や琴の音が響き渡っていたのか・・。と思いを馳せると、また一段と風情を感じてお楽しみ頂けたのではないでしょうか。 続いては昭和を代表する流行歌よりロシア民謡をアレンジしたロシアメドレーと大正琴といえば、古賀政男メロディと云われる代表曲「影を慕いて」をトレモロ&重奏のアンサンブルでお聴きいただきました。 今回の演奏舞台となった四間道ギャラリーは土壁に囲まれた蔵の中でしたが、三味線やクラシックの演奏会なども行われる事もあるようで、大正琴の音色も場内に吸い込まれるようにマッチして心地よい響きをお客様の耳へお届けしているようでした。 |
|||||||||||||
>> 四間道大正琴演奏スライドショー【動画】 | |||||||||||||
|
|||||||||||||
さて今回開催されたイベントは3月11日。東日本大震災から一年を迎えた日です。 私たち澄音会も、この一年は大正琴の音色を通して応援をさせて頂きました。 まだまだ時間はかかると思いますが、少しでも心を癒してもらえるよう復興への願いを込めて、澄音会の若手ホープが ソロで東北地方に伝わる”じょっぱり精神”粘り強さを表現した東北民謡より「津軽じょんがら節」を、そして更に一日も早い東北地方の春の訪れを願って「春よ,来い」を披露させて頂き、ご来場の皆様と一緒に追悼の祈りを捧げました。 演奏終了後には「大正琴の音色の深さに感動し癒された」とお声を掛けてくださる方や「大正琴をはじめてみたくなった」という方、街歩きイベントで偶然耳にした大正琴に感銘を受けたという方など新たな魅力を発見して頂けたようでした。 名古屋城から堀川沿いに広がる城下町だった蔵の街・四間道界隈をはじめ、伝統ある街並みと伝統ある大正琴の音色を 通して名古屋の歴史、名古屋文化を今後も更に多くの方々に知って頂けると嬉しいです。 ご来場頂きました皆様ありがとうございました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|