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平成23年9月22日(木)中部経済同友会主催の「ステキ 小粋 まち歩きの会」が開催されました。 前日までの台風15号の影響が心配されましたが、当日は台風一過となり総勢37名の皆様に大正琴澄音会本部へご訪問頂きました。 今回で5回目の開催となる「まち歩きの会」とは、中部の企業家さん経済同友会の会員の方々が名古屋の街を知り、街の活性化に繋げようとはじめられたイベント。 今回は納屋橋から名古屋城までの堀川端を散策してその街の歴史と文化に触れながら名古屋がいかに発展してきたかを探求し新たに街の発展を考える方々が多くご参加されました。
そしてこの度始めて名古屋城までを繋ぐ堀川沿いにあるナルダン楽器に訪問された皆様には誕生から100年を迎える大正琴の誕生と歴史について解説しながら実際に大正琴の生の音色に触れて頂き、ご当地名古屋生まれの大正琴についてご紹介させて頂きました。
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まずは堀川沿いを2時間以上歩いて、古くから川沿いに建ち並ぶ四間道界隈の商家や蔵の中を見学され澄音会本部に辿り着いたご一行様をご当地球団の応援歌「燃えよドラゴンズ」でお出迎え!(名古屋のテッパンソングを・・とのリクエストを頂いていたので(笑)何だか皆様の表情もホッと緩んだようでした。 続いては見学されてきた旧跡についてのおさらい会を兼ねてスライドを使い、昔から名古屋の町は堀川を中心に物流の発展や名古屋商人の商いの移り変わりで発展をしていったことなど下町の歴史とまちづくりについてイベントの主催者さんが丁寧に解説をされました。 自分たちが暮らす町の歴史を掘り下げて知る機会も少ないのでとても興味深いお話でした。 |
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さていよいよ町歩きイベントの最後に大正琴についての解説と生演奏をご披露しました。 今回は事前にパンフレットを準備してお手元の資料をご覧頂きながら解説を進行しました。 大正元年(1912年)に考案された大正琴は来年で誕生から100年を迎える楽器であること。 100年の時を経た今もあまり形を変えることなく残っている数少ない日本の楽器であること。 また、当時からピアノやオルガンよりも安価で音階ボタンが1、2、3の数字表記だったことやボタンを押さえて弾ける手軽さから三味線や琴よりも習得しやすく、それまで音楽に縁遠かった人々にも幅広く普及したことなどを解説したあと、今度は皆様へクイズを出題。 クイズの答えは、お手元の資料を少々カンニング(笑)されながらも実にテンポ良くお応え頂きまして大正琴豆知識を皆様につけて頂きました。 そしてイベントの終盤は大正琴澄音会による生演奏をご披露致しました。 まずは、伝統ある大正琴の音色を表現した邦楽曲「元禄花見踊り」をお聴き頂きました。 大正琴を初めてお聴きになる方も多くアコースティックな深い響きある音色に「綺麗な音だね」と大変感銘を受けられたようでした。 続いて東北復興の願いを込めて「北国の春」をご披露する前に、今度は皆さんもご一緒に歌声でご参加を呼びかけたところ、ナント会場一杯に琴の音と歌声が響く素敵なコラボレーションとなり、とても温かな雰囲気に包まれました。 そして最後は、大正琴を次世代へと継承していくために若手演奏者の育成にも力を入れるなか、昨年全国子ども大正琴コンクールで優秀賞を受賞した澄音会の若手メンバーをご紹介したところで予定の時間オーバーとなってしまいましたが、皆様の熱いご要望でコンクールの受賞曲でもあります東北民謡「津軽じょんがら節」をご披露させて頂きました。 しばし目を閉じて聴き入られる方や会場には静寂の空気が流れる中で皆様とても熱心に耳を傾けておられました。最後は大きな拍手喝采!若手の方も頑張っておられる大正琴の未来を応援したくなりますね。と云うようなお声もたくさん頂きました。 皆様には大正琴の音色を堪能して頂けたようでした。 |
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今回の町歩きの会イベントにご参加の皆様の大半は大正琴が名古屋発祥の楽器であることはご存じないようでしたが、大正琴の歴史や生の音色に触れて頂き深く興味をお持ち頂いたようでした。またご参加の皆様はギター、ピアノ、ハーモニカといった楽器経験者の方も多く、お帰りの際には展示した大正琴を実際に弾いてみたいと触れられる方もおみえになり、新たな発見が多かったと楽しんで頂きました。 ご当地名古屋で生まれ100年を迎える大正琴が歴史を辿りまた新しい文化の発信源になれることを私達も願っております。 ご参加頂きました皆様ありがとうござました。 |
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