6月19日(日)市内の介護福祉施設より慰問演奏の依頼があり、お邪魔させてもらうことになりました。
日当たりが良く広々とした明るいリビングには演奏30分前から続々とみなさんが集まってきてくれました。
今日の演奏会を何週間も前から楽しみに待っていてくれたそうで、お手製ポスターを作ってくれたり、「荒城の月」は歌の練習までしていたそうなのです!
実はグループホームでの演奏は初めての経験・・・(しかも三人だけです。度胸試し状態で内心ドキドキでした(^^;)
でも、こぢんまりとしたアットホームな雰囲気と距離感のないスペース、施設のみなさんのやさしい対応に私たちもリラックスしてとけ込めそうな感じです。
今回演奏したのは全部で5曲。「荒城の月」をはじめ、おじいちゃんやおばあちゃん達に楽しんでもらえるように、童謡など誰でも聴いたことのある懐かしい曲や音色のきれいな曲を選びました。日曜日の午前中、30分くらいの演奏でしたが、みなさんが集中して楽しんでもらえる時間帯だったようです。
大正琴の話にふれると、「昔弾いたことがあるよ!」「私の時は糸巻きのところがピンと立ってたのだったよ!」「黒くて手描きの絵がついてたね!」とまるで、おばあちゃん達は生き字引!!
私たちの知らないことまで教えてくれます。(さすが大正生まれ、大正琴の歴史と一緒に歩んできただけのことはある!!)
そして癒し系の曲を演奏していると、トレモロの流れるようなメロディにうっとりと・・・(おじいちゃん、もしかして寝ておいでですか!?)どうやら目をつぶってじっくり聴き入ってくださっていたようでした(笑)
最後の曲の前にちょっとメンバー紹介させてもらうと、みなさんのお孫さんや曾孫さんくらいの私たちへ「じょうずだよ〜」「ありがとう〜」の温かい声援を目尻を下げておくって下さいました。
お礼に私たちもみなさんの長寿を願って、日本一長寿番組のテーマ曲・・・あの水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」を演奏しました。お陰様で演奏会の最後は手拍子と大合唱で楽しく盛り上がりました!
演奏終了後には、みなさん「ちょっと触ってみたいわ」と大正琴のまわりに集まってきました。「この方は元女学校の先生だから、きっと上手よ」とスタッフの人に後押しされ弾いてみようとする方、「懐かしいわね〜」とボタンに触ってみる方、スタッフの方が率先して「ちょっと弾かしてもらってもイイ?」など、わたしも、わたしもとみなさん意外に高い関心を示されて、何だか童心に返って楽しそうでした・・
今回ご縁があって、慰問演奏させて頂いたグループホームのみなさん、スタッフのみなさんには、ほのぼのとした雰囲気の中で演奏させていただき私たちも良い経験ができました。また、みなさんの明るい笑顔がとても印象的でした!演奏を聴いてくださったみなさんには、今日の演奏会のことが楽しい話題のひとつになって頂ければ幸いです。
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