10月に慰問演奏にお邪魔した介護施設で、今年4月にできたばかりの新館でも演奏してほしいと依頼を受けて演奏に伺うことになりました。
今日はいつも、みなさんが利用している4Fの日当たりの良い食堂で演奏会を開くことになりました。施設に着いて機材を積みエレベーターで上がっていくと、すでに食堂には皆さん揃ってスタンバイ!今か今かとお待ちかねです・・・
「今日は楽しみにしとったよ〜」と元気に声をかけてくれるおじいちゃん。こちらの施設も音楽好きな方々が多く、大正琴経験者の方も何名かいらっしゃいました!
さて、いよいよ演奏スタート!1曲目からみなさん、ノリノリです(^^)
車いすのおじいちゃんは体を乗り出し、かぶりつきで聴いてくれていました。(あまり距離をとらずに間近で演奏する方はかなり緊張してしまうのですが・・・(^^;)
とにかく、元気な方が多くて始めから終わりまで大合唱です。みなさんには歌詞カードを配っているのですが、ほとんど見ていません!「影を慕いて」なんてカラオケ並に熱唱されていました。
大正琴といえば古賀メロディといわれてきましたが、(実は30代の私達にはあまり馴染みがないのです・・・)
でも70代から上の世代の方々にはまさに青春真っ盛りだった時の曲!正直みなさんの活き活きとした表情を見ていると、哀調をおびた少しモノ悲しい古賀メロディも悪くないなあ〜と感じました。
途中、大正琴の話に触れ大正琴は名古屋の大須で大正元年に誕生した楽器ですよ・・と説明していると「それじゃ、私の方が大正琴より10歳も年上だわ。103歳だからね!」というおばあちゃんがいらっしゃいました。私の方が大正琴よりお姉さんね!と生前お会いした”きんさん似”のとても可愛らしいおばあちゃんは、「元気でこうやって大正琴が聴けてしあわせ!ありがとう」と手を合わせて喜んでくださいました。この時が大正琴をやっていて良かったなあ・・と嬉しく思う瞬間です(#^^#)
今回お邪魔したのはグループホームといわれる20名程の施設ですが、みなさんがあつまる食堂は陽気で明るく、大正琴の音色が良く響きました。エレキにはないノビのある生の音色、コンパクトなスタイルで演奏できる大正琴は何よりも庶民的でこの世代のおじいちゃん、おばあちゃんには昔から親しみ深かい懐かしい音色なのでしょう〜各施設でいつも大変喜んで頂けます。
「今度は暴れん坊将軍聴かせてよ・・・今マツケンが人気あるでね!」・・・と、次の演奏会の約束をして帰ってきました。
また、みなさんとお会い出来る日が楽しみです(#^^#)
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